緊急事態宣言下でも支援継続のために、子ども食堂を実施している慈善団体を視察しました

2021-09-18

教育の安全保障

現在、コロナ禍の影響で墨田区の子ども食堂は17カ所のうち14カ所が稼働しておらず、3カ所のみテイクアウトが実施されています。

生活困窮家庭、とりわけひとり親家庭や非正規労働等の低賃金で何とか生活され、そもそも生活がぎりぎりの方が、コロナ禍でさらに経済的に追い込まれている現状で、社会的支援の子ども食堂(大人も使えます)が、ある意味精神的な支えでもあったと思いますが、残念ながら大多数が稼働しておりません。

そんな窮状を知り、私の地元・墨田区太平4丁目にある救世軍(キリスト教プロテスタントの一派の慈善団体)で、子ども食堂を実施することになり、現場を視察し、スタッフの石川さんと牧師さんからお話を伺いました。

 

▼スタッフの石川さんとの一枚

取り組みとしては、まず感染症対策を厚生労働省、日本小児科学会、日本小児科医会、日本外来小児科学会の手順に従い、実施しておりました。

非常に参考になったのが、子ども食堂のテイクアウトのお弁当を、飲食店が大変なこともあり定価で購入して、子供は100円、大人は200円で提供します。

差額につきましては、慈善団体が補填する、つまり店舗の支援と困窮者の支援がセットで行えているという事です。 

70食用意したお弁当は、配布からわずか10分程度ですべて売り切れたそうです。

墨田区のすみだ食で繋がるネットワーク【https://www.sumida-shakyo.or.jp/service/cate01/syoku】には、宗教団体という事で登録されておりませんが、日本のお寺おやつクラブや様々な団体に関しては緊急時では広く広報すべきだと考えます。(ロシアの場合はロシア正教が貧困対策の中心を担っております。)

今は貧困が非常に見えづらくなっておりますので、見えないところに手を差し伸べられるよう、もっと行政が前面に出る必要性があります。

 

また、各種企業にも支援を受けてフードバンクの活動もしておりました。

民間部門からは、餃子の王将、キューピー株式会社、玉の肌石鹸株式会社、ミヨシ石鹸株式会社、

公益部門からは、一般社団法人全国食支援活動協力会、ベタニヤホーム が直近では協力されておりました。

 

▼24時間365日、フードバンクのボックス及び使わなくなった洋服類の寄贈ポスト

▼コロナ禍のため、オンライン礼拝を実施しているそうです