工賃【都内1位】の武蔵野千川福祉会「チャレンジャー」に視察に行って参りました

2022-10-18

暮らしの安全保障地域経済の安全保障

就労継続支援B型事業で工賃が【都内1位】の武蔵野千川福祉会「チャレンジャー」に視察に行って参りました。(立憲民主党墨田区議団 中村あきひろ、渋田ちしゅう)

就労継続支援B型事業における利用者(障害者)の平均工賃は、時給100円程度・月15,000円~25,000円と低い事が問題となっており、厚労省が以前より掲げている工賃倍増計画も遅々として進まずにいますが、
武蔵野の「チャレンジャー」では工賃の平均が10万円を超えており、高い工賃を利用者(障害者)の皆さんに支払いができる仕組みをお話しいただきました。

 

 

結論から言いますと、工賃を10万円にする事にマジックやトリックはありません。
本当に身も蓋もないネタ明かしをしますと、10万円にする為にはまず時給を500円~900円に設定しなければなりません。
その為に、単価×量を逆算して、どの程度の仕事をしなければならないかを設定していく事が挙げられます。

利用者の自発性をとことん追求して、職員はまったくもって手を出しません。
目標(出来高)を設定して、残業しても目標設定のクリアまで必ずやりきる。
そして、9時から17時頃まで約7時間集中して立ったまま業務を致します。
私も色々な施設を視察をしてきましたが、これほど全員が集中して一つの業務に取り組んでいる姿は、民間で働いている皆さんと何ら変わりはありませんでした。
利用者(障害者)の集中力やモチベーションは常に高く、自分の仕事として誇りや責任感があり、やりがいや充実感もありました。

利用者(障害者)の皆さんが一番楽しみにしているのが、やはり私たち同様に「給与」(工賃)で、一生懸命働いたお金で自分の好きなものを買ったり、趣味にお金を使ったり、利用者(障害者)の皆様が充実している様子が伺えました。
(ちなみに、工賃は現金支給でお金の大切さや汗水流して働いた対価を感じられるようにしております)

チャレンジャーさんに委託している企業はいずれも名だたる企業で、しかも3次・4次下請けが当たり前の障害者の就労継続支援B型事業所で、1次下請けもしくは少なくとも2次下請けで事業をしております。
そのため、非常に単価は高く、個人情報保護を含む精度が高い仕事もできる事が、都内1位の10万円という工賃に直結している一番の理由です。

全国の障害者の就労継続支援B型事業所で広がる事を心から願います。
まずは墨田区で広げていきたいと思います。